高齢のペットの治療
ペットは、長生きするほど病気のリスクが高まります。しかし、動物病院の中には「麻酔をかける治療や手術ができない」といった理由で、高齢のペットを受け入れない施設もあります。
私は、高齢のペットに対して「長生きしてくれてありがとうね!」という気持ちで、できる限りの治療をすべてやるのが獣医師だと考えています。
以前、当院で18歳のダックスフントを治療したことがあります。その子は頬から歯が見えるほどのひどい歯周病でしたが、高齢を理由に他院で治療を断られたそうです。しかし、その子と飼い主さんをこのまま辛い状態で放っておくことはできないし、飼い主さんも高齢だったので歯周病菌の影響も心配でした。
そこで当院では、ワンちゃんに負担をかけないように慎重に手術を行い、さらに1週間の入院で投薬しながら治療しました。治療中は病院中ひどい臭いになり大変でしたが、ワンちゃんはきれいに治って無事に飼い主さんの元に帰ることができました。高齢だから治療ができない、ということはないのです。
また、高齢のペットほど予防が重要です。時々「もう年だからワクチンはいらないでしょ」とおっしゃる飼い主さんがいらっしゃいますが、人間の高齢者と同じように高齢のペットほど予防を徹底すべきです。